月野の妄想考察ブログ

特撮やアニメやゲームの感想、考察などを行うブログ。

クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 感想

クレしん映画18作目、オラの花嫁についての感想。

個人的に点数をつけるとしたら70点くらいの作品。

 

この映画はとにかく流れが素晴らしい。

まず冒頭未来のしんのすけがピンチに陥り、その婚約者が過去へと飛んで現代のしんのすけに助けを求めるという引き込まれる掴み。

未来世界がどうなっているのか、(ボーちゃん以外の)防衛隊員がどうなっているのかを説明しつつ、クレしんらしさがよく出ている防衛隊+タミコと花嫁希望軍団とのおいかけっこシーンへと繋がって。

突如としてタミコが消えてしまい頼れる者がいなくなって途方に暮れてるところで父ちゃん母ちゃんに助けてもらって、ボーちゃんとひまわりも加わってみんなで力を合わせタミコと未来のしんのすけを助け出すという、常に目が離せないテンポのいい作品。

ストーリー展開に関してはほぼ不満のない作品だった。

 

まず第一に気になったのは、しんのすけの親友であるはずの風間君がまったく友情を感じさせるようなシーンがなかった事。ただただ状況に流されるままに結婚しようとして、流されるままに過去の自分達の味方になって、謝罪も何もなかった。大人になってしまえばそんなものといえばまあそうなんだけど、少しもやっとした。

第二の気になる点はタミコがしんのすけに好意を抱いたエピソードはいくつか言ってたけど、しんのすけが何故タミコを選んだのかがわからなかった事。タミコは凄く良い子だったけど、ななこおねーさんやあいちゃんという存在がいたはずなのに何故この子を選んだのか……。まあ現代のしんのすけがタミコの優しさに触れて照れるシーンがあったから未来のしんのすけもそうだったのだろうと推測はできるけど、「花嫁」というタイトルをつけたなら2人が婚約した理由くらいは語ってほしかった気がする。

 

それとクレしん映画はアクションが売りだと思うけどこの映画ではスカッとする感じのそれがなかったのも多少残念な要素。まあ父ちゃんのハゲフラッシュとかみさえのローリングアタックとか、自分らしさを武器に戦うってのはそれはそれで好きではあるんだけども。

何はともあれ、この頃残念ながら微妙な内容が多かったクレしん映画の中で、この作品は全盛期であるハイグレ魔王~ブタのヒヅメくらいの面白さはあると個人的には思う。

テンポがいいっていうだけで映画は面白くなるんだなというのを実感した作品。